シナボンと過ごした楽しい日々

1歳をすぎたころから、少し落ち着いてきて、幸いにして噛みつく回数も減った。得意技は大ジャンプ、ぬいぐるみを頭上に見せると、垂直に1.5mくらいは届いてしまう。ピンポンを投げてやると空中でバレーボールのパスのように飛ばす。
お世話係♀を時々跳び蹴りするのは困ったものだが。その他ミニチュアのバスケットボールを立ち上がって前足で抱えて見せたり、サッカーボールを蹴って遊んだり、表情豊かな猫である。

お気に入りのぬいぐるみは齧る蹴るの災難ぬいぐるみは掴んで後足で蹴るのが好きである。一番のお気に入りはディスプレイの埃を拭う犬型のクリーナーで、齧ったり蹴ったりでぼろぼろになったのでワッペンで継ぎを当てて使っている。

活発なので3階建ての籠を買って留守番させていたのだが、外に出ているときはこの籠をよじ登る。普通猫が高いところに登るときは、弾みをつけて一気に駆け上がるものだが、シナボンはロッククライミングのごとくよじ登っていく。「よいしょ、よいしょ」とかけ声を駆けたいところである。

体重測定心配なのはウンチをするときに出血することがあること。いろいろ検査してもらったけど、原因はわからなかった。腸内細菌のバランスが悪いということだが、本人は自覚しているのか、ヤクルトが大好きである。ヨーグルトが好きなのは乳製品だからわかるのだが、ヤクルトとはいかに。ともあれ、チョコロの教訓から、太りすぎないようには注意した。

春日楼にて旅行に連れて行って宿に着くと、一通り点検するとそんなに警戒する様子もなく馴染んでしまうのは猫としては驚異的ではないだろうか。我が家より広くてものが少な旅館やホテルの部屋を走り回り、旅猫生活を楽しんでいるようだった。

家では最初お世話係♀のベッド端で寝ていたのが、夜中にお互いに押し合うので安眠できないせいか知らないが、いつの間にか足下で寝るのが習慣となった。

二人の家のどちらかが昼寝をしていると、途中でダダダダダと駆けてきて、「ずるい!」とでもいうようにベッドの様子を確認して、自分もベッドで昼寝をするのがご愛敬である。

チョコロとは果たせなかったオーストラリア一周をいつかしてみたい。アメリカ旅行も一緒にしようね。と話しかけたものだった。